2018年10月6日土曜日

汗をかく②

前回に引き続き、汗をかくことを中医したいと思います。

発汗に向かない人
・唇や皮膚が乾燥している人
・爪が割れやすい人
・目が乾燥している人
・口がやたら乾く人
・月経の血の量が少ない人
そしてこれらの症状は、多く人に同時に現れます。この発汗に向かない人は、陰虚(血虚)=水不足の範疇です。この場合は、不妊症の人にも見られる傾向が多いので、お気をつけください。

毛穴が閉まらない場合は、動くとすぐ汗が出たりします。この場合は、陽気が足りない状態です。
陽気が多すぎても発汗はします。こちらも玉のように汗をかき、便が乾燥して硬く、陰虚に見られる症状が合わせて見られます。

じゃあ、運動しなければ良いのか?
運動は、気を動かして全身に気血を巡らせます。その時に出る汗は決して悪くはありません。過ぎたるは及ばざるが如し、何事にも限度はあります。サウナなどで、えらくダラダラ汗をかくのは控えた方が良いでしょう。体に汗がにじみ出る程度で、抑えておくのがよろしいです。運動の健康状態の指標を、発汗に置き換えなくても良いでは無いでしょうか?

どう言う人が発汗したほうが良いのか?
寒気があり、首肩背中がこわばり、発汗の無い初期の風邪症状や、上記の風邪症状が少し長引いても発汗がない場合のみです。
その発汗も、にじみ出るほどと言われています。

漢方ではどうしているのか?
基本的には、陰虚・血虚があれば水を補う薬や血を補う薬を使います。寝汗で代表的に使われる六味地黄丸や補血剤の代名詞である四物湯、それと気補う「十全大補湯」や「帰脾湯」などがあります。
陽虚など毛穴の開きによる問題などは、気を補い水分を調整する「防已黄耆湯」や、温めて気を補いながら水分を補充する「桂枝加朮附湯」。上記にもある気血を整え体表に働く黄耆が使われる「十全大補湯」、「帰脾湯」、「人参養栄湯」が使われます。

汗にも色々対策方法があります。何よりも体調を自分で知ることも大事になります。

まとめ
・汗は血である。発汗すると血がなくなる。
・陽気=熱が、強くても弱くても汗が出る。
・運動するなら、汗を求めずに内容に求めよ。汗はにじむくらいで。
・病気で汗をかけば治る症状は、そんなに無い。

・妊活中は禁忌








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