2018年10月5日金曜日

汗をかく①


運動してますか?
当院には、色々な症状で来院される方がいらっしゃいます。
初診では、結構時間をかけてお話を聞かさせてもらっています。その中で、「普段から運動しますか?」と言う内容も聞きます。
運動していない方もフツーにいらっしゃいますが、運動して汗をかくのが気持ちいいと言う方もいらっしゃいます。でも、中医では汗をかくのが向かない人もいます。
まずは中医における発汗の認識を知っておきましょう。

運動以外にも「心」が動けば汗をかく。
中医では「心の液は汗。」と言われます。また、陽気が動くことにより、汗の材料である水分の陰精が出ます。これが汗です。
これは現代生理学にも繋がるところですが、運動をすれば気が動くし、緊張などで「心が動く」ことがあっても汗は出ます。
他にも、毛穴の締まりが悪くなるとか、寝ている時の寒熱陰陽の量で発汗します。場合によっては、陽気が尽きる時にも玉のような汗が出るとされています。

汗血
「汗血」という言葉があります。日本語では、血のように汗を流して大変苦労するとの意味合いがあります。あるニュースでは、イタリアの女性が過度のストレスを感じると血の汗を流す人がいたようです。はたまた、かの有名なイエス・キリストも十字架にはりつけられる前夜に血の汗を流したという話があります。

中医でも、「汗血」は重要であり「汗血同源」なる言葉があります。
「奪血者無汗、奪汗者無血」『黄帝内経』
汗血同源の論拠となる言葉です。字面の通り、血がなければ汗がなく、汗が無ければ血がないと言う言葉です。
最初に「心の液は汗」と述べましたが、心には「血脈を主る」と言われるさようがあります。このことから血=汗である事がご理解いただけるかと思います。

今回は長編のため、ここまで。

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