2018年7月30日月曜日

8月東文健康サロン「中医で体のセルフチェック!」 

漢方好きな方、中医ファンの方、健康志向な方々、お待たせいたしました。8月の東文健康サロンのご案内です。

今回は「中医で体のセルフチェック!」と題して、第1弾「舌を見てみよう篇」を開講します。
舌を見ることは、中医で「舌診」と呼ばれ、四診という中医の4大診断法の一つ「望診」の中にカテゴライズされています。舌だけで全てわかる!ということではありませんが、知っていると自分の体調がある程度理解できるようになります。

日にち 8月25日(土) 16:00~17:30

くわしくは当院ホームページをご覧ください。
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2018年7月27日金曜日

【緊急告知】7月28日台風による診療時間の短縮について

7月28日(土)12時頃に、台風の暴風圏内に入る恐れがあるため、急ではございますが当日の診療は12時で終了させて頂きます。
ご迷惑おかけしますが、身の安全の確保のため何卒ご理解のほどお願いいたします。

2018年7月24日火曜日

今年の下半期の運気


今年の下半期の運気は…と言っても占いではなく、「五運六気」と呼ばれる60年周期の気候的に運気を見て病気の傾向を見る方法があります。


今年の傾向は、火が強く暑くなりやすいメインの運気です。上半期は、その干支の周期により水の強い期間であったため、その火が相殺され比較的涼しく過ごしやすい傾向がありました。

ただ、その水が弱った時は、天災が起こりやすい時でもあるとされていました。

下半期は、713日から始まりました。
これからの時期は、雨が多くて湿気が非常に強い時期にあるとされてます。湿気により消化不良などの症状が多く出る傾向があります。


湿気に風邪が加われば、関節や筋肉の重い痛みがあらわれます。
寒邪が加わることで、胸の痛みや耳鳴や難聴などが出てきます。
今年の主気の熱邪が加わることによって、喉の痛みや嗄声(ガラガラ声)、血便、血尿、乏尿などの症状の他に、背中や下肢の痛みや、身体を捻りにくいなどの症状が現れる可能性が高いとされています。

暑すぎるからといって、お酒などのがぶ飲みなどは気をつけてくださいね。


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大暑だった。。。


調子に乗りすぎて、前回3本まとめてブログを上げたために、大暑の存在を忘れていた伊藤です。7月23日からの「大暑」についてです。

大暑は一年の中で最も暑い時期で、小暑よりも暑くなるため「大暑」と呼ばれます。
この酷暑の時期は、雨も多くなりやすい時期でもあります。

中国の莆田という場所では、大暑になると「過大暑」という習慣があり、ライチや羊の肉を食べたり、甘酒を飲みます。
大暑に食べるライチは栄養が高いことから、人によっては「高麗人参と同じ栄養がある。」なんて言われるくらいです。
羊肉は、温める性質を持っています。中医における「春夏養陽」の考えから羊肉を食べて、秋冬に向けて陽気を体に溜め込むための方法であると考えられます。
甘酒は、気を補うために使われています。


この時期に注意したいのは、「夏バテ・夏カゼ」です。

暑い天気の中、エアコンの強い涼しい場所で過ごしたり、運動後に発汗をしてすぐに冷たいシャワーを浴びたり、冷たいものを飲みすぎたりして冷やしすぎる事で起こります。これを中医では「陰暑」と呼びます。「動則陽暑、静則陰暑」と言われ、熱中症は陽暑にあたります。
症状としては、寒気や頭痛、気だるさ、鼻水鼻づまり、喉の痛みやかわき、手足のだるさ、皮膚の熱感、汗が出にくい、おう吐や下痢などの消化器症状が出るもを指します。
この症状は、夏の暑さと体の中の湿気が、外部などの冷えにより包み込まれてたり、溜まったりすることから起こります。

予防として
⒈体を冷やしすぎない
⒉冷たいものを食べすぎない
⒊発汗後に冷たいシャワーを浴びない
これらを心がけるようにしましょう。

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2018年7月23日月曜日

冷えは絶対悪か・・・⁉

連休を使い、九十九里浜でろくに泳がず海の家で、ただただ日向ぼっこをしてきた副院長・伊藤です。

ここ最近真夏日が続き、当院にもウナダレルように患者さんがいらっしゃいます。
どうしても、この時期に出てくるパワーワードは「冷え」です。当院のブログでも、体は冷やさないようにということを伝えてきました。この時期の冷えの原因は、エアコンであったり冷製の飲食であったりします。

中医学では、冷えが引き起こすのは「固める、流れを滞らせる」ことです。また冷やすことでの流れが滞ることから「機能低下」があります。そのことで下記の症状が起こりやすいくなるとされています。

・ガン・筋腫などの腫瘍
・不妊症
・更年期障害
・関節炎(中医での風寒湿)
・胃腸疾患 
・喘息・咳 など


中医の一派に火神派と呼ばれる流派があり、その中でも著名な李可先生は「陽虚(冷え)による病が割、陰虚によるものは1割にも満たない」と言っています。
火神派の鼻祖である鄭寿全先生(清代)は、陰陽による体質の見極めが大事としています。

そのため、「冷え」は絶対悪ではなく、体質や状況により見極めと処置が必要ということです。「水は舟を浮かし、水は舟を覆す。」と言われますが、冷えをいかに使うかということです。エアコンが苦手な方でも、最近の気温では体の調子悪くして脱水を起こしてしまっては元も子もありません。中医で、汗は血と源を同じくしますので、過度の発汗を避けるようにしましょう。

対応策
・エアコンは、26℃くらいで設定しましょう。
・脱水予防に、飲み物などで酸味甘味を含むものを取るとよいでしょう。
・直接エアコンにあたる時は、いわゆる手首・足首・首などを守るようにしましょう。

まだまだ暑い日は続きます。体に優しく過ごしましょう。




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夏はやっぱりカレーでしょ。

タイトルから某食品メーカーのパクリ模倣をしてしまいました。昨日、チキンカレーを作った副院長・伊藤です。いつも玉ねぎやニンニクを入れるので、指先のにおいに難儀しております。

夏になると汗をカキカキ、カレーを食べたくなってしまいます。その魅力って何だろう?それは、スパイスにあり!と中医的に語ってみたいと思います。

カレー自体は香辛料を使う料理なのは、カレーを食べる人で知らない人はいないと信じています。カレーの代表的な香辛料は、ターメリック・カイエンペッパー・クローブ・コリアンダー・胡椒・ニンニク・ショウガ・クミン・フィンネル・シナモン・ナツメグなどあります。
これらにはそれぞれ生薬名が存在します。
・ターメリック=姜黄(日本ではウコンとされています)
・カイエンペッパー=赤唐辛子
・クローブ=丁香
・コリアンダー=胡ズイ
・ショウガ=ショウキョウ
・クミン=孜然
・フィンネル=白豆蔲
・シナモン=桂皮・肉桂
・ナツメグ=肉豆蔲
その効用の主な役目は温中健胃散寒などの種類が多く含まれています。つまりはカレー食べることで、体を温め冷えを取り胃を元気にする作用があります。

基本的にカレーの様な香辛料の料理などは、東南アジアなど熱帯区域で食されることが多く見られます。
これを、中医的に推測すると・・・
1.暑く湿気の強い地域のため、香辛料を取ることで食欲低下を予防して、発汗を促すことで熱と湿を取ること。
2.暑い地域のため、果物などでの冷食が増えるので胃の保護。
以上が考えられます。

ついでに、わたくしの作ったカレーですが、最後はカレーうどんにしてフィニッシュを迎えました。夏にはカレーを食べましょう!!(伊藤はドロリ派)




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夏バテの中医漢方対策 東文健康サロン

7月21日、東文健康サロン「夏バテの中医漢方対策」を催しました。
今回は初めて外の会場を使い、あたふたしながらやっておりました。

参加者の皆さんは、中医愛好者や養生に興味ある人、鍼灸関係者などがいらっしゃいました。




今回は劉栄先生が講師を務め、最初に烏梅湯(ウバイトウ、さんめいたん)の作り方から紹介をしました。
ウバイトウは酸味・甘味があり、夏の汗をかく今の気候にぴったしの飲み物です。酸味と甘みが組み合わさると陰=水を作ると中医では言われます。

材料には、烏梅(燻製梅)・サンザシ・甘草(果物で甘みを代用しても可)・陳皮・氷砂糖・キンモクセイの花・ハイビスカスで作り、結構酸っぱいかと思いきや、飲みやすく好評でした。

また、長夏の病気の特徴である「湿」についてや夏風邪や夏バテ、熱中症の中医的区別や治療に関するお話をさせて頂きました。そして、秋冬のために今から養生する「三伏」についてお話ししました。手軽にできる三伏の方法として、肩甲骨の間に1分間温かいシャワーのお湯を当てるという方法を紹介しました。

最後に、出来上がった烏梅湯と一緒に、劉先生が作った緑豆ケーキを食べて、参加者皆さんは舌鼓を打っていたとさ。めでたしめでたし。緑豆も夏の湿気をとるいい生薬ですよ。

中医に興味がある、健康法に興味がある、なんか興味がある方、ぜひ東文健康サロンにご参加ください。

次回は8月25日(土) 「中医で体のセルフチェック!~舌を見てみよう篇~」(仮)です。

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2018年7月9日月曜日

「日々の健康に役に立つ中医学の応用。」に参加しました

2018年7月8日日曜日、飯田橋付近にある日中友好会館で「日々の健康に役に立つ中医学の応用」と題した講演会に田口院長が参加し、伊藤副院長はスタッフ参加しました。

講演会自体は、北京中医薬大学日本校友会の発足1周年の特別記念講演として開催されました。副院長・伊藤も校友会の理事メンバーに携わっており、スタッフ参加となりました。

特別講演として、中醫クリニック コタカの小高先生による「がんに関する中医学の治療」といった内容を発表されていました。小高先生のスライドにも名前が出ていましたが、李可先生という中国で有名な重病を治療する中医師がおりました。その李可先生の主流とした流派が「火神派」と呼ばれる流派です。人が病気になる理由、ここではガンはストレスや冷えから生じるとお話しされていました。その薬の使い方も、温める薬を主に使います。刺激的な話でしたが、いかにも中医らしい話であり、楽しい内容でした。



そのほかにも、北京中医薬大学に関わる岡林先生による「アトピーなどの皮膚炎の中西治療」、瀬尾先生による「日本における中医学導入の変遷」、李先生の「漢方薬治療が奏功した重複両肺転移の1例」、賀先生の「穴と刺し方についての臨床応用」、張先生「行気推拿」、梁先生の「中医薬膳の日本での普及と発展への一考察」など、中医の内科外科、鍼灸推拿、薬膳にいたる広い分野での発表がなされました。

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2018年7月7日土曜日

今日は小暑


気温が高くてもまだ極点まで至っていないので、「小暑」といいます。
木々は鬱蒼として気温も上昇していきます。1年を通しても降水量が一番多い節気となります。

この時期は、スイカやキュウリなど夏の野菜や果物が出てきて、夏の暑さを取り去ってくれます。しかしながら、食べ過ぎると身体を冷やすことになります。中国では「初伏餃子、二伏麺、三伏烙餅攤鶏蛋」と言われ、温かいものを食べて汗を出しやすくしたり、体自体を冷やしにくくさせるための習慣です。
発汗は血と源を同じくすると中医では言います。発汗による脱水などは注意が必要です。

小暑の時期は、胸のあたりがモヤモヤしてスッキリせず、心が落ち着かなかったり、体が疲れやすい・めまい・胸苦しさ・吐き気などの夏バテなったりします。夏は「心」の作用が強くなりますが、この時こそ呼吸法を使い心を落ち着かせます。
さらに寝る時は、筋肉もリラックスした状態になります。この時にエアコンを付けっ放しにしてしまうと、体をより冷やしやすくなりますのでご注意ください。



2018年7月5日木曜日

7月サロンは定員に達しました。

7月21日(土)「夏バテの中医漢方対策」と題しまして、劉栄先生がサロン講師を務めます。
今回は外部会場のため、10名までしか座れませんのでお気を付けください。



2018年7月2日月曜日

7月は火がイタズラをする。

7月になり、猛暑に向かっています。この時期になると熱中症、食中毒、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱、手足口病など症状が流行してきます。

中国医学では、これらの病気は火がイタズラするために現れます。火に関する症状は、体の上部に表れやすいのが特徴です。しかし、その根本は別にある時が多くあります。

中国医学では、7月の二十四節気「小暑」を基準に、少陽相火、太陰湿土という気が強くなる時期になります。
相火は、秋から冬にかけて体を温める気として採用され、その火はこの時期身体の上部に存在します。身体の中の火が強い人は、さらに外気の火により強さが助長します。
湿土は、水の気であり土を潤す=気や血を作る脾を養います。しかし、湿が多くても脾と繋がりがある胃は水気を帯びて機能低下を起こします。そこで胃の機能低下がある人は、湿気と熱気が組み合わさる症状が出やすくなります。

それが最初に述べたいくつかの症状となります。その根本の原因となりうるのが脾胃です。


その脾胃を傷つける原因は以下にあります。

①冷たい飲食が多くなる。お腹が冷えて胃が機能しなくなります。ついでに、肺も冷えてしまいます。エアコンなどのも温度を25度くらいで抑えたいものです。

食べすぎる。油ものや甘いものはこの時期気を付けたほうが良いです。食べ過ぎて消化しにくくなっても、胃の調子は悪くなります。

③ストレスを抱えやすくなる。特に心に引っ掛かりがある時は、脾胃がイジメられてしまいます。

④考え事が多くなる。考えると脾で作られる気や血が失われてき、疲れやすくなったりします。


これ以外に、太陽の光が重要になります。この短い時期に、熱中症にならない程度に太陽の光にあたることで、湿気を飛ばし秋から冬にかけて体の陽気を蓄積することで、冬の病気対策ができると言われています。
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