2018年8月28日火曜日

続・セミの効用


ちょっとブログを書いて間もないので、便乗して掲載しておきます。
関西大学などのグループが、クマゼミの羽に抗菌作用を見つけたとの事でした。
再現が可能ということで、家庭や医療での応用が期待されているそうです。

といったニュースがありました。
昔の人は、生薬ですでにその効果を実感していたのだから、「すごい!!神農半端ない!」って感じなりますね。

この前のブログ
食用セミの幼虫は取らないでね。セミの効用。

2018年8月27日月曜日

中医で身体のセルフチェック!〜舌を見てみよう篇〜

825日(土)に、「舌を見て体質を判断してセルフケアをしてみよう!」を目的に東文健康サロンが行われました。

参加している皆さんは、漢方や薬膳といった中医学に興味がある方々で、初めて中医漢方で使われる四診(四つの診断術)の一つ望診から舌を見る「舌診(ぜつしん)」をマナんでもらいました。



舌の見方や正常な舌の状態、病気で出てくる舌の状態を参加された方には、ちょっとグロテスクな舌の画像と共に見てもらいました。また、皆さんでお互いの舌から体質の判断をデキルようなトレーニングを受けていただきました。



舌を見るときには舌のボディとコケを主に見ますが、コケにしても舌にしても様々な形や色があります。その変化により、病態を判断して治療を行います。
東文健康サロンで初めて診断についてお話をさせて頂きました。今回は、まだまだ入門編で難解な内容をなるべく大まかに説明させて頂きました。今後は、もっと参加者の皆さんにはレベルアップ出来るように、良いサロンを開ければと思います。

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2018年8月22日水曜日

食用セミの幼虫は取らないでね。セミの効用


最近、埼玉県内の公園で「お願い 食用を目的としたセミの幼虫等の捕獲はやめてください。」と注意書きが掲示されていると言うニュースが話題になりました。
そんなセミは漢方の生薬にもあります。

センタイ(蝉褪)と呼ばれ、セミの抜け殻を使います。昔はセミ自体を使っていたようです。

昔のセミ
生薬の書物である『神農本草経』では、子供のショックによる癲病(てんびょう)、ケイレン、夜泣き、寒気・発熱などの効果があるとしています。主に鎮静作用に働きます。こちらは、セミを使った時の作用です。

今のセミ
現代中医学の教科書では、解表薬という体の表層で現れた病気を治す薬の一つに分類されています。こちらはセミの抜け殻です。

効用:疏散風熱、利咽開音、透疹、明目退翳、息風止痙。

つまり、熱がある程度強い風邪や、喉の痛みがあり声が出ない、湿疹などのカユミ、目の充血や腫れ、破傷風、ケイレンの治療に使われます。

さすがにセミの幼虫の効用は分かりませんが、一体どんな効用があるのでしょうか??

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2018年8月21日火曜日

処暑


残暑がまだまだ続いております。もうすぐ二十四節気の「処暑」を迎えます。

処とは「隠れる、終わる」などの意味があり、もうすぐ夏が終わることを表します。この時期になると朝晩の気温が低く、日中は高いことから温度差により風邪を引きやすくなります。

また、雨も減り空気が乾燥するようになり、皮膚の乾燥や鼻の乾き、便が乾いたように硬くなります。また、咳や痰・喉のいがらっぽさ、手足のほてりなどが乾燥により現れます。

この時期は乾燥するため飲み物は、「量は少なめに回数を多めに」を心がけると良いでしょう。野菜や果物など体の水分を補い、便通を整え不必要な熱を取ります。
蜂蜜・百合根などを食べると良いとされています。またニラやニンニク・ネギなどの辛味の強い食品は乾燥を促すので控えめにしましょう。


2018年8月6日月曜日

立秋


立秋は、いわゆる空が高くなる時期で、気温が徐々に下がっていく時期です。ようやく爽やかな天気になってきます。
中国では、立秋あたりに「七夕」があります。七夕は中国の場合、日本のバレンタインデーと言った雰囲気になります。

一般的に立秋は、夏の暑さは依然として見られても、湿度が低くなり秋の乾燥に向かっていく時です。そして、肺の機能が高まる時期でもあります。肺は五行の「金」に属し、天候特徴は乾燥、その感情は「悲しみ」を表します。また、収穫の時期でもあるので、気を「収める」ことが体にとって大事になります。

これから気が収まる=気が下降が始まりますが、うまく気が下降しない場合は、頭痛やセキなどの症状が出やすくなる時です。また、夏の名残の影響を受けてお腹を冷やしたりすることも増えてきますと、胃腸炎などになりやすい時でもあります。
また、夏の興奮した状態が続くと、気を下降させる妨げにもなります。その為、心を落ち着かせて過ごす必要が出てきます。

この時期から「早寝早起きをして、鳥とともに目覚める」と良いとされています。また、夏で寝苦しかった日々を、秋に取り戻すという意味もあるようです。


立秋の飲食
立秋以降の秋の特徴は「収」です。主に酸味のあるものを食べると肺の気を収めることが出来ます。逆に辛味は気を散じてしまいますので、特に辛い物好きの方はお気を付けください。また、乾燥が強くなることから、「水分を補充して肺を潤すような飲食をしましょう」と言われています。ヤマイモ・はちみつ・パイナップル・黒ごまなどが良いでしょう。
酸味と甘味の組合せは、「陰」つまりは「水」の要素になるので積極的にとっても良いでしょう。

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