2019年2月18日月曜日

晴れてても雨水


さて、今回は二十四節気:雨水の前日ということで、『雨水』についてです。
 『雨水』は、古来より降るものが雪から雨に変わり、降水量も増えて、なおかつ温かくなる兆しが見られる時期といわれています。また、冬眠していた動物が、地下からはい出始めた時期ともいえるでしょう。
 この時期は雨で湿気が強くなり、食欲などにある程度影響を与えます。何よりも中医的には「肝木」が強くなることが重要な影響をもたらすとしています。
 
2019年は消化機能低下がみられやすい年なんです。

 肝は気を流したり、血を貯めたりする場所ですが、春の気を経て強くなると五行の関係から「肝木」は「脾土」(木が土の栄養を吸い取る。)をいじめることになります。
 そうなると、消化機能が低下してしまいますので、ショウガやヤマイモや消化に良いものをとり、おなかを整えましょう。
 
それと陽気が徐々に上昇する特徴があり、風などの影響で交感神経が高ぶり興奮しやすくなるので、高血圧の方には気をつけてもらいたい時期です。腹式呼吸などを使って気持ちを穏やかにする方法もあります。





2019年2月9日土曜日

春の食養生は、このように行う。

中医の春の食習慣
中国の民俗文化に、季節の変わり目になると食べる食品があり、立春では芽吹いた豆を食べるとされています。いわゆる「もやし」を中心に食べたりします。
また、料理の味付けでは、甘み辛味のあるものを摂取して、酸味を少なくすると良いとされ、甘みは春の気の影響を受ける胃などを守るために辛味は気の発散を助けます。酸味は、気の発散を抑えることから少なめにする方が良いとされており、ネギやパセリなど緑色の芳しい食品があると良いでしょう。

古代養生の飲食原則
昔の食事のルールは今とは大きく変わりませんが、気持ちの方とも関連性が出てきます。かつて、画家であるレオナルド・ダヴィンチは、絵だけではなく人体にも興味を抱いており、ワインを飲むときは同量の水を摂取する習慣を持っていたとのことです。さて、中国古代の食事のルールはどうだったのでしょうか?
節度ある食事。暴飲暴食はしない。
あっさりとしたものを食べる。味が濃かったり、脂っこいものは食べない。
偏食を避ける。五穀雑穀を多く食べるようにする。
無理に食事をとったり、喉が乾いてもないのに水を取れば胃が張ってしまうので、無理強いはしない。空腹でもないのに食事を取れば、消化吸収機能は衰える。
怒っている時には食事を取らない。食後は怒らず、怒ったら食べず。
極端に冷たいもの熱いものを食べない。
食後に激しい運動をしない。
食後の養生を気にかける。


食後の養生
実はそれ以外にも、食後のルールというのもあります。
食事が終わったら、口の中をすすぐ。
食後、かむ動作をして上下の歯が鳴らし、唾液が溜まるようにする。
食後はへそ周りを円を描くようにさする。
食後、軽く散歩をする。
食後、3分間遠くを見つめる。
ただ、については少し謎なので、何か考えがまとまりましたら掲載してみようと思います。

レッツトライ!





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2019年2月3日日曜日

寒いけど、立春ですよ、もう春だ。

1年の四季の始まりは、立春から始まります。立春は、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至などの、季節の大きな変わり目である「八節」の1つです。八節はのちに二十四節気へと発展していったそうです。

中医の春
春は、中医では「木」や「肝」に属して、情緒などに影響を与えます。立春の時期からは特にイライラを募らせて、怒りを爆発させるような事はなるべく抑えて、心穏やかに、努めて明るくポジティブに過ごすと、気持ちも楽になるでしょう。春は気が発生・発散される時期であり、怒りによって一気に発散されても、イライラして気の発生を鈍らせても心や体の問題が起こりやすくなります。

春の病気の予防
春は、気血が穏やかに流れる必要があります。病気の予防対策には3つのポイントがあるので覚えておくとお得です。
①遅寝早起きをする。太陽の光をしっかりと浴びましょう。
②ゆったりとした服装を。
全ての初めはキッチリと!と考えるかもしれないけれども、春はゆったりとした服装をなどをする事で、気血の流れをゆったりと流すことができます。
③外に出て軽い運動をする。

良い春をお過ごしください。

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