2018年6月25日月曜日

タントウをやってみよう!レポート


623日、東文健康サロンで「タントウをやってみよう!」が開催されました。

タントウとは、気功の一種で体の中の気を養うために用います。今回のタントウは、尚氏形意拳の馬世琦先生から当院副院長の伊藤先生が学んだ方法です。





気功は、呼吸(調息)・姿勢(調形)・意識(調心)を整える必要があります。
気功をすることで、リラックスや集中力アップ、代謝アップ、筋肉のリラックス、呼吸によって内臓のマッサージ効果などが期待できます。

参加者の皆さんには、まず準備運動をしてもらい、体の使い方を体感してもらいました。膝の屈伸などもありましたが、意外に膝屈伸て難しいんですよ!
今回のタントウは、姿勢を作って立って呼吸をする一番シンプルな形のものでしたが、皆さんイザやってみると姿勢のキープや呼吸の調整などの苦労しているようでした。
タントウを終えてみると、皆さん体が熱くなるくらいになっていました。

ついでに劉先生が作った、杏皮湯という飲み物をふるまいました。甘くておいしかったですよ。

ブログを見られている皆さんも、東文健康サロンに是非ご参加ください。
次回は「夏バテ」についてです。

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2018年6月20日水曜日

夏至でございます。


はっきりしない天気が続いています。そして自然に二十四節気の「夏至(げし)」を迎えました。

「夏至」とは、陽気が極みに至る事を表します。夏の強い陽気が上にあり、陰が下から生じるようになります。まさに陽と陰の入れ替わりの時期になります。

中国では、夏至になると麺を食べる習慣があります。この時期には新麦が出てくる事から、その習慣ができたと言われています。


夏至の養生
⑴気持ちを整えろ!! (修造気味で。)

三国志の中に出る竹林七賢人の1人である嵆康(ケイコウ)の著作『養生論』では、「呼吸を整えて心を静かにして、心に氷雪があるかのようにしていれば、盛夏の暑さをさほど感じない。もしも熱で心が乱れてしまったら、心が煩雑として落ち着かなくなり体が余計暑く感じるようになる。」と言っている。つまりは、呼吸法などの気功や、心神を調整する事が夏の養生としています。
 また、過度の緊張や恐怖、悩みとイライラなどは、体力を消費しやすくなってしまいます。同じく、呼吸を整えて心を静かにすることが大切であります。

⑵夏の基本は「遅寝早起き」、運動は汗をかきすぎるな!!

夏は遅寝早起きがを基本として、昼寝などをつ夜の睡眠不足を回復すると良いでしょう。
早く起きて、太陽の陽気を取り入れることで、秋や冬の養生に繋がります。
しかしながら、身体が弱い人は早寝早起きが良いでしょう。

この時期の運動は、水泳、散歩、ジョギングや軽い体操などにして汗をかき過ぎないのがポイントです。汗を出しすぎると、陰気を傷つけてしまいます。



⑶冬の病気は夏に治す!! 

また、中医には「冬病夏治」という言葉があり、気管支喘息や気管支炎、浮腫みなどと言った冬に起こりやすい症状は夏に落ち着きやすい傾向があります。この時期に冬の病気を夏に治療をするという意味です。
さらに、夏至を過ぎると「三伏」の灸を行います。三伏の詳しい話は→『もうすぐ三伏』
 今年の三伏 初伏ー7月17日  中伏ー7月27日  末伏ー8月16日

⑷飲食は冷たいものを避けて、酸味を取るのがいい。

夏は心・火と関係をする時期と中医では言われます。金匱要略では夏不食心とあり、夏は心の気が旺盛になっているため、心臓みたいな物を食べない方がよいとされています。また、夏には発汗などが多い事から、酸味を取ったり塩気を取ったりすると良いとしています。
『黄帝内経 素問・藏気法時論』では「 心苦緩。急食酸以收之。」「心欲耎(軟)。急食鹹以耎(軟)之。用鹹補之、甘瀉之。」このような原文があります。

さらにはこの時期に最も気をつけるべきは、冷たいものを食べることにあります。冷たいものを食べると脾胃と呼ばれる消化器官を傷つけるためです。お腹を壊しやすくなったり、秋になると咳が出るようなるといわれています。


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タントウをやってみよう!(募集終了。満員御礼)

タントウ(站桩)とは、気功法の一つで内気功と呼ばれるジャンルに属します。タントウは、立っていなが ら気を養います。その為には、正しい姿勢、正しい呼吸、正しい心持ちが必要です。 今回は、尚派形意拳伝人である馬世琦老師のタントウのうち、第一式の静功と動功を皆さんで学 んでいきましょう。

 このような方に向いています。
緊張しやすい→リラックスをする方法です。
運動できない→立って呼吸をするだけ、電車移動でも出来ます。
姿勢が気になる→リラックスした立ち方のヒントが得られます。
呼吸が浅い→呼吸を調節して、代謝も上げられます。
集中力が足りない→心を落ち着かせて、集中力の安定が期待出来 ます。
ちょっとやってみたい →どうぞどうぞ。歓迎します。

◎日時:6月23日(土) 16:00 ~ 17:30
◎場所: 東文中醫クリニック・新橋内 (集合)
天気が良ければ、日比谷公園を予定
◎費用:1,000円
◎申込先:東文中醫クリニック・新橋 にてお電話か直接来院時にお申し込みください。
◎電話番号:03~6268~8582(日本語のみ) 
◎講師:伊藤 岳 中医師
北京にある北京御源堂中医診所で勤務時代、徐文兵先生の厚朴中医学堂 にて馬世琦先生についてタントウを学ぶ。
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2018年6月14日木曜日

梅雨時の落ち込み


梅雨時って体調悪くなりますよね。
特に用もないのに、気持ちも落ち込んでしまいます。

どうして落ち込むのか?

中医では、曇りや雨は「陰」に属します。「陰」とは水・月・血などをつかさどります。老子の「道徳経」の「上善水の如し」なんて言葉がありますが、水は下へと降っていく重い物質でもあります。

本来ならば春や夏は陽気が上昇するべき季節ですが、「陰」が重くて陽気が上昇できなくなるために、梅雨時期に落ち込むが強く出てきます。

季節の要素以外にも胃腸が弱い人、特に中医では胃の弱い人は体に湿気を帯びやすくなります。当然食欲不振も現れます。そして、気の流れが低下して、古傷が痛みやすい時期にもなります。


どうしたら落ち込みは良くなる?

体を動かす
運動は気を動かすことになります。激しい運動はしなくとも、軽く発汗をする感じで散歩やジョグなども良いですし、ストレッチなど筋肉を伸ばすのも良いでしょう。

香味野菜を取るようにする。
シソやらニラやらパクチーやら。そのような香味野菜は気を流すことが出来ます。特にその点ではシソの葉は優秀です。気を流してあげるだけではなく、胃の調子も良くしてくれる生薬の一つです。肉厚のキノコのようなもので、体の水分を出すのも良いでしょう。そして多少辛いものを食べるのも良いでしょう。
漢方では、湿気を取る発散する、胃を整えるなどをベースに処方をします。

消化の良い食事をとる。
この時期は気温の上昇もあるため、冷たい飲食をとる傾向があります。冷たいものは、胃にとってあまり良くないものです。胃が冷えることで肺が冷えるとも言われ、痰がある喘息が出ることがあります。

夏はこれからです。湿気を溜め込んだまま、夏を過ごしきらないためにも気をつけてみましょう。
病の原因は、自ら作り出す「自病」が多くあります。一つでも減らす事が養生のポイントですよ!

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2018年6月6日水曜日

ここ最近、早く起きてしまう・・・

なんか最近朝早く目が覚めませんか?

もしかしたら不眠症!?
身体のやばい信号!?

そんな心配なあなたに必見!! 中医的にその原因は、「この時期は陽気が強いから。」
「体力的に辛い」とかがなければ、気にする必要はありません。

身体が、気候の変化を敏感にとらえていることから、早朝覚醒がおこります。例えば気温の上昇などがそうです。そして立夏を過ぎれば、もうすでに夏です。夏は交感神経も興奮しやすいです。

さらに雨が増える時期になると、副交感神経が優位に立とうとしてバランスが崩れます。そうなると、眠気が出てきます。なので、この時期は「朝目が覚めやすく昼とかは眠い」などの状態が起こります。

少し早く起きてしまったら、その分太陽の光を浴びましょう。陽気を蓄えることも大切ですよ。また、昼休みに少し昼寝を取りましょう。

睡眠の質を高める
「擦足」
養生法の一つです。夜寝る前に、足の裏にある「湧泉」のツボを手のひらで100回ほどさすりましょう。そのあとに、足の指をつかんでまわしてあげます。


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