最近、埼玉県内の公園で「お願い 食用を目的としたセミの幼虫等の捕獲はやめてください。」と注意書きが掲示されていると言うニュースが話題になりました。
そんなセミは漢方の生薬にもあります。
センタイ(蝉褪)と呼ばれ、セミの抜け殻を使います。昔はセミ自体を使っていたようです。
昔のセミ
生薬の書物である『神農本草経』では、子供のショックによる癲病(てんびょう)、ケイレン、夜泣き、寒気・発熱などの効果があるとしています。主に鎮静作用に働きます。こちらは、セミを使った時の作用です。
今のセミ
現代中医学の教科書では、解表薬という体の表層で現れた病気を治す薬の一つに分類されています。こちらはセミの抜け殻です。
効用:疏散風熱、利咽開音、透疹、明目退翳、息風止痙。
つまり、熱がある程度強い風邪や、喉の痛みがあり声が出ない、湿疹などのカユミ、目の充血や腫れ、破傷風、ケイレンの治療に使われます。
さすがにセミの幼虫の効用は分かりませんが、一体どんな効用があるのでしょうか??
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