2018年7月2日月曜日

7月は火がイタズラをする。

7月になり、猛暑に向かっています。この時期になると熱中症、食中毒、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱、手足口病など症状が流行してきます。

中国医学では、これらの病気は火がイタズラするために現れます。火に関する症状は、体の上部に表れやすいのが特徴です。しかし、その根本は別にある時が多くあります。

中国医学では、7月の二十四節気「小暑」を基準に、少陽相火、太陰湿土という気が強くなる時期になります。
相火は、秋から冬にかけて体を温める気として採用され、その火はこの時期身体の上部に存在します。身体の中の火が強い人は、さらに外気の火により強さが助長します。
湿土は、水の気であり土を潤す=気や血を作る脾を養います。しかし、湿が多くても脾と繋がりがある胃は水気を帯びて機能低下を起こします。そこで胃の機能低下がある人は、湿気と熱気が組み合わさる症状が出やすくなります。

それが最初に述べたいくつかの症状となります。その根本の原因となりうるのが脾胃です。


その脾胃を傷つける原因は以下にあります。

①冷たい飲食が多くなる。お腹が冷えて胃が機能しなくなります。ついでに、肺も冷えてしまいます。エアコンなどのも温度を25度くらいで抑えたいものです。

食べすぎる。油ものや甘いものはこの時期気を付けたほうが良いです。食べ過ぎて消化しにくくなっても、胃の調子は悪くなります。

③ストレスを抱えやすくなる。特に心に引っ掛かりがある時は、脾胃がイジメられてしまいます。

④考え事が多くなる。考えると脾で作られる気や血が失われてき、疲れやすくなったりします。


これ以外に、太陽の光が重要になります。この短い時期に、熱中症にならない程度に太陽の光にあたることで、湿気を飛ばし秋から冬にかけて体の陽気を蓄積することで、冬の病気対策ができると言われています。
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