2018年10月10日水曜日

寒露、霜降

寒露

一昨日は寒露でした!またやってしまいました、日遅れの記事。
今回は寒露と霜降の2本立てて進めていきたい思います。
この時期は露が冷えてまさに固まろうとしている事から、「寒露」と呼ばれます。白露から気温が下がっていき、露が生じるようになります。気温の変化としては、寒露になると露水の量が日増しに増えていき、さらに気温が下がるようになります。また、この時期は菊の花が盛んになります。この菊の花は、この時期の重要なイベントの1つ重陽節とも関係があります。

重陽節

旧暦99日、2018年では1017日が重陽節となります。重陽節の時は中国ではかつて、こぞって高いところへ登り呉茱萸を布袋へ入れぶら下げて、菊花酒を飲む習慣がありました。
陰陽の話で言えば、陰は偶数で陽は奇数にあたり、最大の陽の数字は「9」だと言われています。
9が2つ重なる、つまりは重陽となり陽の気が旺盛な日となります。体に陽気が強すぎても、陽気が体外へと逃げてしまいます。
そのためにも、体の中から温めて気を下ろす呉茱萸と、体の上の熱を冷まして気を下ろす菊花、さらには体が気温によって冷えないように酒を取るようにします。
この時期は、気温が下がる事から風邪が流行るようになります、特に気温が下がり、乾燥した環境下では感染の確率が上がると言われています。他にもこの時期に気をつけるべき症状は、ぜんそくであったり循環器系の疾患であったりします。秋は気が下がっていく季節です。心を穏やかにすることも循環器系疾患には必要になりますよ。



霜降

天気が寒くなり、露が固まり霜になる頃合いから、「霜降」と呼ばれて、秋の最後の節気に当たります。
この時期、中国の民間的な食文化として「補冬不如補霜降」と言う言葉があるそうです。冬に補うよりも、秋に補いましょうという言う意味です。
主には、羊の煮物や鍋を食べることが多いそうです。羊は体を温める作用があります。
胃腸の機能が強く出る時期でもあるため、かえって負担がかかり胃腸疾患が増えます。食欲の秋とは言え、量を抑える必要はありますね。欲に負けないでください。
また、冷えが強くなると出てくる膝の痛み。冷えは足元からやってきます。しっかりと暖めるようしましょう。


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