2018年9月13日木曜日

雨は天の恵み


ちょうどグズついた天気続き、湿気が重くて体の調子が悪くなってしまうことが多くなっています。
そうは言っても、湿気の元である雨は古来から「天の恵み」とされています。
日本ですと龍神さまは雨を降らすみたいな事がありますね。

漢方や鍼灸を扱う中国医学の世界でも、雨は大事にされます。

医学と雨とはどんな関係性があるの?
ここでお話するのは、気象病についてではありません。中国医学ではどのように雨を考えるかというお話です。中国医学の基本は自然科学であり哲学であったりします。そのため、自然現象を非常に重要視をします。今回は、黄帝内経という書物からお話を始めていきます。

中国医学の考える自然の構成
漢方薬や鍼灸の考えとして、まず空がある「天」、大地である「地」、その間に天と地の気の運行から「人」が生じる「三才」という考えがあります。
その「天」を太陽があり高い所にあるため陽の場所と、「地」を下にあり地下水などがあることから陰の場所としていました。

雨のメカニズム
太陽が大地を照らしたり地熱により温められたりして、大地の水が蒸発するとで「雲」が発生します。その雲が雨を降らします。
気象学では、気圧などの要因が加わり雨が降る降らないが決まりますが、中国医学では単純に前述した通りです。
雨の量は、その時の気温の高さが高ければ増えていきます。

結局、中国医学での雨とは?
雨は陽気から出来た物質で、陽気を下に降ろす作用を持っています。
陽気が地面に降りると、万物を生じさせる元である水が出来ます。そしてまた、太陽により水蒸気になり上昇するという気の循環運動をすることで万物が生じて行くと考えています。人体でも循環運動をする事で健康を保てると考えます。

龍神様の話に戻りますと、龍は中国医学では「本来持つ重要な陽気(真陽)」に例えられます。もしかしたら、真陽は地中にあるとされているので、地熱により雲を生じさせるから龍によって雨がもたらされるという意味かもしれませんね。

まとめ
・熱によって出来た水蒸気が雲になり雨が降る。
・陽の位置にあることから、陽気が含まれている。
・雨は陽気を降ろし、万物を生じさせる大事な物。人体でも健康と関連性を持つ。
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