2018年11月29日木曜日

疲れと女性の悩みのお灸~サロン~

温かいのか寒いのかまだまだ分からないですが、これから冬を迎えて気温は下がり体も冷えていきます。
冷えで体が硬くなると、疲れも出やすくなります。それと、足元から冷えはやってくるので女性の悩みは増えてきます。
そこは『お灸でしょ?』

でも、お灸のやり方がわからない。お灸ってどんな種類があるの?試してみたい。
自分でセルフケアをしたい、人にしてあげたい等々のご希望に合ったサロンです。

奮ってご参加ください。

日時:12月14日(土)16:00~17:30
場所:東文中醫クリニック・新橋内
定員:8名(最少催行人数5名)
参加費:1000円

2018年11月22日木曜日

ヒザの痛み


寒い時期や雨の日など天気の悪い日には古傷がうずく、なんて方は多いと思います。その中でも代表的なのは、「ヒザの痛み」ですね。膝の痛みは、スポーツ外傷があれば、整形外科で軟骨がすり減っている、加齢が原因とか言われます。その膝の痛みについて中医的に考えてみたいと思います。

関節の痛みはどうして起きるのか?
漢方や鍼灸には、痛みの2大原因論があります。「不通則痛、通則不痛」と「不栄則痛、栄則不痛」と言われます。前者は、気血が流れ停滞する事を原因とします。後者は、痛む部分に血などの栄養が周らないことを原因としています。

その原因を引き起こす要因には、①外的要因②内的要因が存在します。
①外的要因には、風邪・寒邪・熱邪・湿邪(内部からの発生もある)が大きく関わります。

②内的要素には、主に気血の不足で栄養が渡らない場合と、流れない事で血が滞る「血瘀(けつお)」による痛みがあります。加齢による腎気の不足でも痛みが出ることがあります。


なぜヒザなのか?
中医でヒザは「筋の府」と言われています。また膝の周囲には、脾・肝・腎・膀胱・胆・胃経の経脈(経絡)が流れています。経絡に沿って「経筋」という筋膜があり、筋の府=筋の集まりである膝には問題が集まりやすくなります。

そのヒザの痛みは「経筋」からかも
突然、何かしらの影響でヒザが痛くなることがあります。もちろん外傷もありますが、整形外科でヒザのレントゲンなどを取り、「年齢だね」とか「体重だね」などと言われる時もあります。そしていつの間にか「変形性膝関節炎」になっています。
ただ、「変形性膝関節炎」と診断された場合であっても、痛みは改善する可能性があります。
それは「経筋」が影響しているからです。経筋は多数筋肉の連結性から起こり、ヒザには筋肉もあれば骨もあります。経筋の詰まりが、ヒザの状態を変化させてしまうことがあります。

スクリューホームムーブメント
経筋は、多種筋肉の連結性です。筋肉が固ければ、骨の角度変えてしまう可能性が大いにあります。そこで、スクリューホームムーブメントをご紹介します。簡単に言えば「ヒザの動き方」のことを言います。
座る時 (膝を曲げる)①大腿の骨は内側へとねじれます。②同時にヒザから下の骨は外側へねじれます。
立つ時(膝を伸ばす)①大腿の骨は外側へとねじれます。③同時にヒザから下は内側へとねじれます。
歩行や階段の上り下りでヒザの痛みが出る場合は、大腿かヒザから下の骨の回転角度が大きい可能性があります。そのため、余計に回転角度が大きくなる事から筋肉に負荷がかかり痛みが出ると考えられます。
伊藤画伯


治療には
鍼灸やあんまを使って、経筋を調整するのはもちろんのこと、同時にスクリューホームムーブメントを正常に行うためのヒザの位置調整や、全体からかかる体重の負荷の調整をすると良いでしょう。温めながら、動かしていくのも大事になります。


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小雪です。


気温が急激に下がり始めて、降雪が始まるも大雪まで至らないことから「小雪」と言われます。
中国ではこの時期から中国のベーコンにあたる「臘肉(ろうにく)」が作られる時でもあります。個人的には臘肉のチャーハンが好きでした。

閑話休題
本来の秋冬であれば乾燥している時ではありますが、少しだけ潤いがある時と言われています。日光照射量が少なくなる事から、心理にも影響され抑うつなどが出やすくなる時でもあります。

主に出てくる状態
①気分が落ち込む
②仕事が以前よりうまく処理できない
③疲れやすい、おっくう
④楽しくない
⑤集中力・思考力の低下
⑥睡眠時間延長や朝起きにくい
⑦食欲減退または亢進

中医では、七情という感情と臓腑の繋がりを表す言葉があります。怒りは肝を傷つけ、喜びは心を傷つけ、思うは脾を傷つけ、憂いは肺を傷つけ、恐れは腎を傷つけるとあります。また、清代御典医である黄元御先生は、「気が沈むべきものが沈まず、沈んでも下腹に溜まる陽気が足りなければ気持ちが落ち込むようになる。」と考えています。陽気が足りない、気が降りて下腹が収まらないということを問題視しています。
そのため中医の古典「黄帝内経」では冬は太陽の光を浴びれる時間に起きると良いとしています。その事で陽気を取り入れることが出来るとのことです。

それ以外にも、体を冷やさないのは当然のこと。足の裏をさすって温めてあげてマッサージを加えるのも良いでしょう。
体を温めるのに、ショウガやシナモン、コショウなどを使いうまく冬を過ごしていくのが大事になります。春のためにもね。



2018年11月20日火曜日

当院での月経不順と不妊症治療の方法



当院では「生理周期と漢方」で書いている通り、『基本の体質+3つのステージ』を中心に治療を行います。また古来より中国医学では、漢方薬は「内部」から鍼灸は「外部」からの治療を得意としますので、鍼灸治療を合わせることでより結果を出しやすい状態を作りようにします。

特に漢方は「補う」「取り除く」ことに関し、鍼灸は「気血を通す」「温める」「調和させる」をことに関して強い傾向があります。
体が弱かったり、体の中のうっ血が強かったりすれば薬を使います。体の緊張が強くなることや疲労などによるものであれば鍼灸を行い、気持ちのストレスを減少させることも加味してます。
不妊症の治療となると心理的なストレスが大きく、より妊娠に向けてプレッシャーがかかることから鍼灸治療をベースに行うことを勧めています。場合により、子宮の前傾や後傾がある場合、スイナ療法での調整も加えます。

婦人科での排卵誘発剤や採卵などにより、体質の変化が起こることがあります。その体質の変化への対応も大事だと我々は考えています。
また、採卵後に子宮に受精卵を戻す時も、出来る限り気血の充実した状態のタイミングで、その時期を提案します。「体外受精人工授精と漢方のタイミング」(作成中)


当院で生理不順と不妊症の治療方針

1st 生薬煎じ薬+鍼灸治療
医療保険適用の顆粒エキス剤の場合、体質に合わせて処方が困難であり不要な生薬も配合される可能性が高いです。そのため、体質とステージに合わせて調整しやすい生薬煎じ薬と鍼灸治療の伝統的中医学の治療法をファーストチョイスにしています。

2nd 顆粒エキス剤(保険)+生薬煎じ薬(時々)+鍼灸治療
煎じる手間や経済的な観点から効果的に目指したい場合は、必要な時期だけ煎じ薬を使い、ベースは医療保険適用の漢方を使う方法があります。同じ日に同様の症状で、保険と自費の薬は出せませんのでステージ別や必要時期に応じて使い分けることを提案します。

3rd 顆粒エキス剤+鍼灸治療+家でのケア
体質やステージに合わせて、理想に近しい医療保険適用の顆粒エキス剤と鍼灸治療を組み合わせ、プラスして家でのお灸などのケアをする方法があります。通院が大変な場合などは、家でのケアを増やす必要があります。


生薬煎じ薬と顆粒エキス剤
どちらの薬も、診断にあった処方であれば効果は現れます。しかしながら、その効果の出方は薬の形から差が出てきます。

生薬煎じ薬と顆粒エキス剤の違い
より体質に合わせて、また体調の変化やステージにより対応が出来るかどうか。
吸収がされやすいかどうか。
生薬の量。
この3点が、薬の効き具合に影響を与えます。

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2018年11月19日月曜日

生理不順の症状



◎現代医学的な大まかな生理不順
以下のような傾向があります。どれも状態を見て、婦人科にかかりましょうという事になります。

頻発月経:1ヶ月に何回も生理がある。基礎体温をつけて、排卵の有無で傾向が異なります。
無排卵性頻発月経:排卵が無い場合
卵胞期短縮頻発月経:低温期が短くて生理から排卵までの期間が短い場合。
黄体機能不全型頻発月経:排卵後から次の生理までの高温期が短い場合。
希発月経:周期が長く39日以上ある生理。
過多月経:生理が8日以上続いたり、大量の血や血のカタマリが出たりする。
過少出血:生理が3日以内で終わったり、2日目でナプキンの交換が必要のないほどの量。


◎中医漢方・鍼灸での生理不順・異常
 不調 イ.痛みの有無、ロ.発熱の有無、ニ.生理周期の前後
不通 イ.痛みの有無、ロ.発熱の有無、ニ.血が少ないor血が滞っているか
他にも
血の色:①薄い赤:血虚 :瘀血 :or冷え
カタマリ:①冷え血虚血積
:少ない:血虚/多い:脾虚or
このような要素を総合的に判断します。







◎異常があっても、大きな影響は無いと中医的に考えられる状態

倒経逆行
生理の時に、通常の生理が子宮から出ずに、吐血や鼻血、目の充血、耳の出血があるもの。
居経
3ヶ月に1回、生理が訪れる。
避年
一年に一回生理がくる。
暗経
一生生理が来ないが、妊娠は出来る。
胎盛
妊娠後も毎月生理が起こり、出産にも影響がない。
漏胎
妊娠して数ヶ月経ち、大量の出血をおこしても胎児に支障が見られない。

これらは性格にも起因するなどと言われて、頑固だったり、自分勝手だったりする人はなりやすいと昔の人は言っていました。
他にも帯下(おりもの)からも病気は見ますが、こちらはまた機会がある時に。

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2018年11月17日土曜日

体質傾向から月経不順と不妊症になるメカニズム

「中医漢方・鍼灸の生理不順や不妊症になりやすい体質傾向」で、体質の話を紹介しました。今回は、その体質がナゼ月経不順や不妊症になるのかというメカニズムについてお話しします。
生理や妊娠は気はもちろんのこと、血が重要な要素になります。心は血を生み流し、肝は血を蓄え、衝脈・督脈・任脈が血の海と生殖妊娠に関係します。


①胃腸の消化吸収の機能が低下している人。
>1、食事を取るとお腹が張って重くなり、ガスが出やすく消化がうまくいかないタイプ。(実証)>2、疲れが強く、動くと息が切れてしまいそうになり、動悸が出たりめまいを起こしたりするタ>イプ。(虚証)
一番重要になるのは、①です。中医漢方・鍼灸では、脾胃と呼ばれる臓腑があります。その機能は、気や血の生成の為に食べ物を消化することです。消化が上手く行かなければ、気血の生成が出来なくなり、他の臓腑にも栄養が回らなくなります。そうなると、生理になる血も作れないため生理不順や不妊症になります。実証では、食べ物が詰まる事で消化不良状態になり気血の生成が妨げられます。虚証では、脾胃の力自体が不足して気血が作れずにいるために起こります。いわゆるヤセ過ぎで不妊にになる場合もこのケースです。


②冷えが強い人
「体は冷やさない方がいい」と、よく世間では聞かれますが、中医でもその通りだったりします。特に冷えは足元から昇っていく特徴があり、子宮を冷やして血流を悪くすることが原因となります。まるで、冬の川のように凍ってしまうのと同じです。

③熱が強い人
熱が強い人は、熱によって血が沸騰してしまい、血が少なくなってしまうために起こります。また、発汗が強いと汗は血と同じと考える(ブログ)ので、体内の血が少なくなってしまい子宮が栄養されなくなります。


④肥満傾向な人
体に痰湿という物体ができて、それが脂肪であると考える中医では、子宮に脂肪がたまり精(精子)を収められないために妊娠がしにくい原因とされています。

⑤イライラや心配が多く、考え込みやすくなるなどの気持ちが不安定な人
イライラしやすく、考え込みやすくなれば気の流れが滞り、血も流れなくなってしまいます。心配ごとが多くなったりすると、血が減りやすいとも言われています。そのため、多くの生理不順もメンタル的な要素が加わるとともに、妊娠とも関連性を持つようなります。

⑥先天の腎気が不足している人
先天の腎気とは、生まれた時に両親からもらった気であり、生殖・成長に関わります。腎気の不足も妊娠に大きく影響する部分です。


2018年11月15日木曜日

生理周期と漢方



月経周期の3つのステージ卵胞期排卵期黄体期
卵胞期
脳下垂体から分泌された卵胞を刺激するホルモン(FSH)により、卵胞が成長して卵胞自体が卵胞ホルモン(エストロゲン)を出します。卵胞ホルモンが、子宮を厚くします。

排卵期
卵胞が成長して子宮内膜が厚くなるころ、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモン(LH)の分泌は最大を迎えて排卵して卵胞から卵子が出ます。

黄体期14日間
排卵後の卵胞は黄体になります。黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が出て、その刺激で子宮内膜は柔らかくなり着床しやすくなります。

着床をする妊娠
着床しない月経。子宮内膜が出血してはがれて出てきます。

漢方での対応
ステージにより処方を変えていきます。基本は、月経の状態からの処方をベースに置きます。それに加えて時期ごとに加減をしていきます。

当院では分かりやすく陰の時期陽の時期活血の時期の3ステージで分類しています。

陰の時期
生理が終了して、陰血が不足している状態に対してアプローチします。主に補血薬や滋陰薬に加えます。四物湯や温経湯、生薬ではアキョウ・カンレンソウ・ジョテイシ・サンヤク・センキュウ・トウキなどを使います。

陽の時期
排卵期付近から排卵して高温期に入るあたりから調整をしていきます。主に補陽薬・補腎薬を使います。ニクジュヨウ・ハコシ・ブシ・トチュウ・ケイヒなどを使います。残念ながら、不妊症の医療保険適用で補腎薬・補陽薬はほとんどないのが現状です。当帰芍薬散加附子は適用範囲の場合があります。体の他の症状を取り除く処方を出す必要があります。

活血の時期
生理が始まってからの数日に適応します。生理の血をすっきりとして、環境を変えるために活血剤などを使い整えます。桂枝茯苓丸や桃核承気湯、温経湯、芎帰調血飲などを使います。生薬ではトウニン・ゴシツ・ガジュツ・サンリョウ・コウカなどがあります。

ステージに合わせた治療が、より奏効します。




2018年11月6日火曜日

立冬


文字として「立」は始まり、「冬」は終りや万物の収蔵を表します。この時期に農作業も終わりを告げて作物を蔵に収めます。人の気も体に収めて、発散させないようにするのが立冬や冬の養生の特徴です。それでは、立冬あんど冬の養生のポイントご紹介しましょう。

冬は陽気を動かさない。
冬には、体の陽気を収めておくという中医の考えがあります。その陽気は、春に生成され夏に強くなり、秋に陽気を集めて冬に貯蔵をすることになります。冬に陽気が動いてしまうと、顔がのぼせたり、喘息がでたりする事があります。

冬は血や気が体内にこもる状態にあり、運動や労働で汗をかくことで陽気を出してはダメと言われています。

また、冬は早寝遅起きをして朝の光をしっかり浴びる事が必要になります。冬季うつなどは、曇りの天気が多いことから光の照射量が足りず、脳内のセロトニンの分泌量が減るために起こるとも言われています。太陽の光は、陽気です。その陽気をしっかりと取り込めるように、日の出ている間しっかり活動をしましょうと中医では言われます。

温かいお湯で、「足湯」をしよう!
熱湯ではダメです。熱くなりすぎると、夜寝られなくなります。足湯をしながら、片方ずつ足の裏の湧泉というツボをしっかりと揉んであげると良いでしょう。
湧泉は腎のツボです。足裏の痛みなどだけではなく、疲労回復や睡眠の促進、高血圧や風邪の予防にも使うツボです。

体の気を補う。
人も動物同様、冬眠の前にエネルギー(気)を補充する必要あります。立冬から立春までの間に、冬は気の補充をすると良いとされています。
気を補うには飲食と薬があります。
飲食
野菜を取ることはもちろん、お肉、卵は一般的には食べたほうが良いと言われますが、中医では鶏肉・羊肉・リュウガンニク・くるみ・キクラゲ・スッポンなどが補いものとされています。

体質により気虚・血虚などがあります。
気虚タイプ:疲れやすく息切れして顔色が白くて軟便。
人参・黄耆(オウギ)・白朮(ビャクジュツ)・党参(トウジン)などの補気類
血虚タイプ:ツヤがなく、めまい動悸、唇が青白いなど。
地黄(じおう)・阿膠(アキョウ、ロバの皮から出来たコラーゲン)・当帰(トウキ)・枸杞(クコ)などの補血類

体に合わせて使っていくのがポイントです。体の熱が強い人に、補気類を与えると余計熱くなることもあります。
ほかにも、お灸を足三里や、おへその下(関元)、湧泉にすると良いでしょう。

今のケアが今後に影響を与えますので、しっかりと養生に努めましょう。



中医漢方・鍼灸の生理不順や不妊症になりやすい体質傾向


中医の漢方・鍼灸では、生理不順や不妊症になりやすい傾向が分析されています。これらの分析する手法は、歴史的に考えても「跡取りを残す」という貴重な事象から発展していきました。かつて中国は日本と同様に、男子が後を継ぐことから産み分けや診断方法、もちろん妊娠するまでの方法を臨床経験から培ってきました。

不妊は生理不順が全て原因であり、その原因は①七情=感情に由来②外気環境由来③気血の偏り④陰陽の偏りであるとも言われています。
ここでは、生理不順や不妊症になりやすい体質についてご紹介します。

①胃腸の消化吸収の機能が低下している人。
大きくは2種類に分けられます。
1、食事を取るとお腹が張って重くなり、ガスが出やすく消化がうまくいかないタイプ。(実証型)
2、疲れが強く、動くと息が切れてしまいそうになり、動悸が出たりめまいを起こしたりするタイプ。(虚証型)

②冷えが強い人
冬空の寒い中でもスカート(特に短め)を履く。
アイスなどの冷たい食べ物、氷の入った冷たい飲み物が好き。

③熱が強い人
暑がりで、汗をよくかく。(運動なども含めて)

④肥満傾向な人

⑤イライラや心配が多く、考え込みやすくなるなどの気持ちが不安定な人

⑥先天の腎気が不足している人

これらの状態があると、中医漢方・鍼灸では生理不順が起きやすかったり、不妊症になったりする原因と考えています。


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2018年11月2日金曜日

月経不順と不妊症ポータル~生理の正常基準とは


中医の漢方・鍼灸では、女性は陰や血と関係していると考えます。
女性には月に1回の月経(以下、「生理」で表現)があります。昔は「月信」と呼ばれており、月の満ち欠けのように30日(三旬)で満ちて生理が起こると表現されています。中医の漢方薬や鍼灸では、この生理の状態が、女性において治療の指標であると言われるほどです。
また、生理の問題は生理不順だけではなく、不妊症の問題にもなり得ます。生理の正常基準を知っておきましょう。

◎現代医学での生理の正常基準
  • 周期:25日〜38日間。予定日より±2〜5日程度
  • 期間:37
  • 量:20140ml特に2・3日目に出血が多い。
  • 生理痛:日常生活が送れ、市販の鎮痛薬で痛みがやわらぐ程度。


◎中医学での生理の正常基準
中医では生理の有無・量・周期や期間の長短を患者さんの主観から見ていきます。
  • 周期:30日前後
  • 期間:以前と比べ長いか短いか。極端に変わらなければ正常。
  • 量:以前と比べて多いか少ないか。体質により変化。
  • 生理痛:無い
  • 血のカタマリ:無いorごく少量


以下に各問題についてのブログがありますので、ご参考ください。