2017年12月25日月曜日

1月からの東文健康サロン

1月からの東文健康サロンは、3回連続講座です。
お題は「カッサを使ってあなたもホームドクター」
初めてカッサに触れる方もぜひご参加ください。

詳しくはHPの新着情報からご覧ください。あるいはここをクリック


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2017年12月15日金曜日

12月および1月の徐文波中医顧問カウンセリングについて

急なお知らせではございますが、徐文波中医顧問のカウンセリングの日程が決まりましたので、ご報告申し上げます。



日にち 12月26日(火) 2018年1月4日(木)
時間 午前診療 10時~13時 午後15時~18時 1時間以内に2名のご予約を承ります。(完全予約制)
カウンセリング料 3,000円(税別) 処方が必要な場合、別途費用が掛かります。
完全予約制につき、ご予約以外の方は当日のカウンセリングをご案内をお断りさせていただくことがございます。


日期:12/26(二)2018/1/4(四)上午10-13点 下午 15-18点 一个小时内能约2・3位患者。如果到了人数不能接受预约。
无论新旧患者每人每次加收3000日元特别咨询费,需要诊察·药的话,另收费。祈望大家的理解和协助。
另:预约诊疗时间迟到的场合,请务必电话通知我们。

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2017年11月25日土曜日

アゴガカタイ

偏頭痛・歯ぎしり・夢をよく見る・食べててアゴが疲れる・常に緊張する・耳鳴り・肩こり

こんな症状が見られる場合、アゴが硬いかも知れませんよ。
中医ではアゴや側頭部には胃や胆の経脈が流れているとしています。経脈の流れが滞ると興奮性の熱症状や痛みが起こりやすくなります。

アゴが固くなる原因の多くは、知らない間に奥歯を噛み締めている事にあります。食事の時の噛み癖、作業中の左右いずれかに向く習慣などがあり、顎関節症などの診断を受けているかたも多いと思われます。

解決法として、中医の養生法をご紹介します。

口の渇きが出る人にも使えます!ズバリ!舌を回し法!
口の中で、舌を上下、左右や円を描きます。各30回ほど行います。

千金の価値あり、中国4000年の秘伝の技! 舌先上アゴ法!
大げさに書きましたが、やり方は非常に簡単です。
舌先だけを上アゴの歯茎に当てるように置きましょう。
※舌が平らになっている時は、奥歯が噛み締めやすい状態になります。逆に舌先を立てて上アゴの歯茎につけると奥歯の間が開くようになります。ただし、舌の上の表面が上アゴの天井についていては意味がありません。
絵:伊藤画伯


さらにもう一つ、12ともお口をポカーンと開けた状態では無く!クチビルを閉じたまま行う事で、ポカーンと開けるとアホっぽいよりもスマートに見えます。

2の方法は気功でも使われている方法です。呼吸は鼻で吸って、吐く事と合わせて試してみてください。

2017年11月17日金曜日

インフルエンザに漢方は有効?

副院長の伊藤です!
昨今のニュースや、健康サロンでも話題にあがりましたが、今年はインフルエンザのワクチンが少ない状態です。

健康サロンでは、「未病」という予防的な話をさせて頂きました。手洗い、うがいなどはもちろんのこと、ツボをお灸や指で刺激したり、お腹を傷めないようなくらいの、体の温まるものを取りましょうとお話しさせて頂きました。

そして、もしインフルエンザにかかってしまった場合、あるいはそうなってしまいそうな場合、時にはなる前の予防として漢方を使う方法もあります。
そもそもインフルエンザのように関節の節々が痛む、寒気がある、発熱があるなどの症状に対し、葛根湯などの処方が書かれた本の作者で医者でもある「張仲景」は漢方で対応していました。
代表的なものに、「麻黄湯」などがあります。関節の節々が痛み、首肩背中がこわばり、発熱、悪寒、汗が出ない、咳込みなど症状に使われています。

ただし、病気の進行度合いにより、漢方は変わりますので一概に麻黄湯だけとは言えません。治りが悪かったりするときは、専門家がいるところで診てもらうことをお勧めします。

ついでに私は、インフルエンザの予防接種後にインフルエンザ様の症状が出た時に漢方飲んで治しました。

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2017年11月14日火曜日

診療スケジュール変更のお知らせ

11月16日徐先生カウンセリングは午後のみ


木曜日の徐先生の中医カウンセリングは都合により午後からになります。
ご迷惑をおかけいたしますがご了承いただけますと幸いです。

第11回 東文健康サロン インフルエンザと免疫力向上

1111日(土)第11回東文健康サロンが開催されました。
1並びの今回のサロンですが、「インフルエンザと免疫力向上」をテーマに開催しました。

今年は特にワクチンが少なく、予防接種が困難担っているのが現状です。予防接種の他に、自力で予防が出来ないのか?を考え、免疫力向上をテーマにしました。

はじめに、院長・田口先生からインフルエンザの流行状況と治療に使われている薬について概要を語ってもらいました。予防についても、単純で当然に思われるかもしれませんが「手洗い、うがい」はちゃんとしましょう!との事でした。

次に中医編として、中医の考える免疫って何だろう?、どうすれば免疫力が高められるか?という話をさせていただきました。免疫力を向上とは、中医的に「未病を治す」という予防概念にあたります。
体を守るのには、気の調整が必要で「正気(せいき)」がその仕事をしているということです。
「正気」は「元気」とも呼ばれ、生まれ持った両親からもらった「先天の気」と呼吸や食事から得た「後天の気」から構成されます。

「生まれ持って体質が弱い人はどうなっちゃうの?」
完全に補填するという基準はないですが、後天の気を使い、先天の気の不足を補うようにします。体質自体はベースは存在するとしても、変化は出来るということでもあります。

また、「衛気(えき)」という体表を守る気もあり、食べ物から作られる気であり、下焦という「先天の気」とも関係した場所から発生します。朝になると目元から衛気出て、夜になると足から体内に入るとされています。そのため、朝に目元がむくむのは衛気の流れが悪いからとする事もあります。一般的な風邪では、体が弱り衛気がかけてしまった時に、毛穴からなどから風の邪気が侵入していきます。ここでの邪気は、人を食べるとか脅すとかではなく風・寒・暑・湿・燥・火の6種の自然な気が人体に対して悪影響を与えた時に邪気になります。邪気は、取りきれずにいると体内で悪い方向に進行していきます。

これらの邪気が入り込まないようにするためにも、免疫力をあげましょう!
サロンでは、ツボと食べ物を使った免疫力向上をご紹介しました。




足三里のツボは、特に養生の名穴と言われます。お灸を毎日据えれば、長寿も夢じゃない!!
他にも、風邪を引きそうならば、皮膚をつまんだり、お腹を温めたりと色んな方法をご紹介しました。

また、食べ物では肉厚のキノコ類やブドウ、ショウガ、ニラ、にんにくなどなどと、免疫を上げる生薬を実際見ていただきました。
さらには、劉先生手作りのショウガ・なつめ・黒砂糖を混ぜた姜棗茶を試飲して、免疫力を上げてもらいました。

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2017年10月31日火曜日

北京・天津行2

北京2日目は、お昼前からの行動でした。

「田老師紅焼肉店」

ブランチからガッツリ肉を食べることにしました。肉団子とルーロー飯(ひき肉の味噌炒め物みたいな)のどんぶりを食べました。時間がたつといろんな記憶を忘れるものでして、中国で食べる量を改めて思い出しました。


重い腹を抱えて天津へ向かうために、北京南駅に行きました。新幹線(高鉄)に乗って30分で天津に到着します。記憶が正しければ、2008年くらいから新幹線が走り出した記憶があります。車両も年季が相当経ち、先頭車両の頭の掃除をしてあげたいくらいでした。


天津につくと、すぐに地下鉄に乗り換えて目的の駅に向かいました。天津の地下鉄は磁気情報が入っていると思われるコイン状のチケットを購入します。天津では初の地下鉄となり、自動改札を通るけれども、日本のスイカやPASMOを読み取る技術はすごいと感じました。


天津はかつての租界があった地域であり、洋風建築が多い地域です。横浜の馬車道にも明治あたりの洋風建築のようでした。いまだに建物は利用されており、小さなお店が入っていたり、泊まったホテルもそうですが曽ての教会学校であったりしました。

教会学校の後には、病院の入院病棟になっていました。一応、何も出てきませんでしたよ。ご報告まで。

つづく

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2017年10月6日金曜日

北京・天津行

副院長の伊藤です! 24日まで北京と天津に行ってきました。 昨今の北京・天津をレポートしたいと思います。 基本的には食レポです。1年ぶりに北京にたどり着き、タクシーの50分待ち表示に頭を抱えていましたが、20分近くで乗車。早速ホテルに入り、夕食に至りました。





 「很久以前的羊肉串」

 留学時代から、道端で売っている羊の串焼きとビールを一緒に食べることを楽しみにしていた自分が迷わず行ったチェーン店です。 内モンゴルから取り寄せた羊のラム肉を、自分のテーブルで焼いて食べるという趣向でした。






何がすごいって、ビールの大きさと、串焼きマシーンです。とりわけ串焼きマシーンは、原始時代をイメージしたような串のクルクル回転を児童にしてくれるので、ボーッとしているだけでも焼きあがります。




お店の壁にある通り、やはり原始時代を模倣しているようです。店員さんも肉の火加減に目を光らし、こだわりの焼き肉屋のように「これ以上焼くとおいしくない!」と、串をレスキューしてくれます。 焼き上がりは、好みの調味料を付けて食します。


この店のお肉で、その焼き加減で食べたときの肉の柔らかさや肉汁感はたまらない。あれよあれよと10本近くを平らげるのでありました。


食後、路上を歩いていると乗り捨てられた大量の自転車を発見。いわゆるレンタルサイクルなのだが、スマホのアプリを使いバーコードを読み込み、デビットカードの様に銀行から即引き落としすることでレンタルができるそうだ。同様のシステムが中国で多く使われるようになっており、現金より使われている。 ついでに、この大量に乗り捨てられた自転車は、翌朝にはきれいに並んでいた。
つづく

2017年9月11日月曜日

アトピー性皮膚炎の治療

当院では西洋医学と東洋医学の統合治療も行っています。
アトピー性皮膚炎では抗アレルギー剤や外用薬など西洋薬も処方します。
今日は成人のアトピー性皮膚炎が当院で軽快した症例をご紹介します。

症例:38歳男性
幼少時からアトピー性皮膚炎、喘息の症状あり。
受診時、背中、腹部、臀部、大腿部、首周りの皮膚が赤黒く強い炎症があり、掻きむしることで発生したゴツゴツした硬い芯のある大きな湿疹が背中やお尻周りにたくさん見られました。
また、頭皮が乾燥して落屑(フケ)が大量にみられ、診察中にもかゆくてボリボリ掻いている首回りは熱っぽく乾燥し、赤みを帯びた上に白く硬い皮膚が粉を吹いている状態でした。
生活指導:薬の処方と同じくらい、生活指導が大切です。
入浴方法、皮膚のケア、食生活の改善、これらをきっちり守ることで症状の改善が見込めます。当院ではアトピー性皮膚炎の患者さんひとりひとりに丁寧な生活指導を行っています。
内服薬:漢方薬と抗アレルギー剤を処方しました。
初めはデトックス効果もあり体の熱を冷ます漢方エキス剤を処方し、ある程度落ち着いてから体質を改善する漢方エキス剤に切り替えました。
この患者さんの場合、赤ら顔で体格も大きいため力あふれる実証タイプと思われがちですが、診察してみると「脾虚」と言われるタイプでした。
非常に疲れやすい、しょっちゅう風邪をひく、下痢をしやすい、なかなか寝付けない、といった症状が目立ちました。
外用薬:ステロイド軟膏を前医から処方されており、患者さん本人がステロイドの減量を希望していなかったため調合軟膏と保湿剤を処方しました。
また、乾燥して落屑が多い頭皮と首回りを中心に尿素配合の化粧水、セラミド配合の保湿乳液を使用してもらいました(こちらは自費購入です)。

経過:頭皮と首、顔の白く厚くなった皮膚が改善し、落屑(フケ)が見られなくなりました。また、赤黒く熱っぽかった背中やお腹の皮膚も赤みが減り、掻きむしることが減ったために臀部の硬いイボ様の湿疹がなくなりました。
漢方薬による体質改善に加え、入浴方法と塗り薬の使い方をきっちり守っていただけたので症状がとてもよくなった症例です。

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2017年9月8日金曜日

徐文波 中医顧問特別カウンセリング(緊急告知)

突然ではございますが、徐文波中医師の来日予定が決定したため、特別カウンセリングを承ります。

日時:9月26日(火)・28日(木) 
午前 10時~13時 午後15時~18時までの受付となります。
費用:中医専門家カウンセリング 3,000円 診察の際は、診察代薬代が別途発生いたします。

1時間につき2・3人程度のカウンセリングとなりますので、定員に達し次第ご予約を締め切らさせて頂きます。

特別カウンセリングにつきましては、完全予約制となります。直接のご来院の場合、受付を受けかねます事ご了承ください。

2017年9月4日月曜日

9月の予定

8日(金) 劉先生 休診
16日(土)16001730
 東文健康サロン 中医によるセルフケア~腰痛~
19(火)・21(木)・22日(金) 伊藤先生休診 代診は劉先生です。
 9月徐先生による中医カウンセリングの予定はございません。

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2017年8月29日火曜日

猪肉乾(ポークジャーキー)

新橋にポークジャーキーの店ができました。

美珍香(ビーチェンヒヤン)はシンガポールをはじめアジア諸国で人気のおいしいジャーキーの店です。
店名の読み方は、シンガポール華僑の一部で話されている福建語(中国語のひとつ)です。

日本店ではポークしかありませんが、シンガポールや香港ではビーフもあります。
甘辛くてとってもおいしい、日本ではあまり見かけない味。
銀座店に続き、先週土曜日新橋にもにオープンしたので、さっそく行ってきました。

試食してみると、やっぱりおいしい!この味!
日常あまり干し肉を食べることはないと思いますが、この店のジャーキーはしっとり柔らかくあっという間に完食しちゃいますよ。
これから秋に向けて、豚肉は潤いを与えてくれる食材なのでお肌や便秘、乾燥咳の改善にちょうどいいですね。
おつまみにもぴったり。

ビールの飲みすぎには注意しましょう!

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2017年8月24日木曜日

「中医学体験」訪中団のご案内

当院の中医学顧問・徐文波先生が総院長を務める、北京東文中医クリニック・北京御源堂中医クリニックにて中医学体験ができる訪中団が編成されます。

日時 2017年11月6日(月)~11月9日(木)

内容 中医学診療の受診、健康講座受講、薬膳料理店での食事、北京の名所旧跡の参観など。

詳細、お申し込み先などは、こちらHPからご確認ください。

2017年8月8日火曜日

電子版ご案内リーフレット

当院のご案内がネットからでも見られます。
こちらをクリックしてください。

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2017年8月4日金曜日

問診表の記入と診察の意義

孫武に曰く「彼を知り己を知れば百戦危うからず。」。

当院の問診表は、裏表に結構な質問の量があります。問診表を記入後も診察で、表に関してやそれ以外の事について問診を受けていただいています。

「ちょっと面倒くさい。」です。😣

でも、「あなたは本当にあなた自身の事を知っていますか?」

問診には、抱える問題の明確化と症状に対する主張の一致を図り、より正しい「証」を導くための作用があります。また問診を通じて、あなたが知らない「気づき」が、自分自身から出てくることが多くあります。

治療の過程を経て診察を受けていくうちに、自分の変化を見つめるようになります。そこには、日常過ぎる事態に関する質問が多く、「言われてみれば」と言うことが多いからです。そのうちに内省を促し、自分自身でも健康管理が出来るようになることでしょう。



もう一度あなた自身を見つめ合うのが問診表や診察です。面倒くさがらずに自分自身を観察してみましょう。


2017年7月28日金曜日

8月の予定

当院の8月のスケジュールです。
4日(金) 劉先生 休診
12日(土) 土曜通常診療
14~16日 夏休み休診 
17日から通常診療です。
26日(土)東文健康サロン 中医によるセルフケア~女性の疾患~

8月の徐文波先生のカウンセリングの予定は現在ございません。

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気が落ち込む

気が落ち込むことは、冬であったり、5月病の時期であったりする事が多い。しかし、今のような晴れ間が出ずに、雨が降りそうな天気の時でも気持ちが落ち込む事がある。
気が落ち込むと、やる気が起きず無気力になり、布団から出られなくなり、自殺念慮まで起きる時がある。

この時期の気の落ち込みを「中医」してみた。

やる気が起きない、行動が出来ない、思考がネガティブは、中医的に考えて見ると、「陰」に属する。「ちょっと陰気臭くない?」の「陰」である。「陰」は水であり、静的・女性的・月・地などを象徴する。人は、本来陰陽のバランスが調和して拮抗し合う事で健康的に保たれる。

気の落ち込みでは、陰へのバランスの偏在があり、「陰盛」の状態が起きてしまっている。陰が強ければ、陽を抑えてしまう事になる。つまりは、たき火を大量の水で消すような状態になる。その火に当たる臓腑は心であり、血液と関係したり精神活動にも影響を与える指揮官である。その指揮官が働かないのはよろしくない。

もともと冷え性などを持っている人や、胃腸の弱い人は体に冷えや湿気を溜め込みやすくなる。なおかつ、この時期は湿気が多く日が差し込まない事から、体は余計に水分を溜め込むので火を消し去ってしまう。その為に気の落ち込みが起きる。

今年のこの時期に起きる気の落ち込みを解消するには、少し辛味のあるものを食べ、豆類やお茶類を飲んで余計な水分を出し、生姜を取り温めて体内の太陽として湿気を蒸発させる。暑い時期は自然に心の火は戻るので、まずは余計な水分をなくしていく事がポイントになる。

すこし荒技だが、クーラーを強めにして除湿機をかけるだけでも気持ちが軽くなる。

気持ちと湿気と体重だけは重いのは嫌ですね。おあとが・・・





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2017年7月25日火曜日

湿邪(しつじゃ)にやられるんじゃ。

気温がお暑くなっておりますが、皆様は夏バテにならずお過ごしでしょうか?

この時期は、暑湿という暑さと湿気を兼ねた時期です。体が重だるくて、食欲も低下して、お腹にも重さがでます。暑さもそうですが、湿気(湿邪)によってだいぶ体がやられます。

こんな時期には冷たいビールを!!と、言いたい気持ちは大いに理解できますが、なるべく控えていただきたいものです。体内温度が40℃近い状態で、10℃くらいの冷たい飲食を取った日には、消化酵素も働かないわ胃の動きが悪くなるわで、そりゃ体の不調もおこしますわ。

中医では胃腸の機能が低下すると、湿気が体の中に溜まり、なおかつ外気の湿気を受けると二重苦になってしまいます。湿気が溜まったまま秋を迎えてしまうと、痰が絡むような咳や下痢などを起こしやすくなります。
そんな予防をするためにも、中国には「三伏」の習慣がありました。肺・背中・お腹を温めて冬に向けて養生しましょうという内容です。こちらの「三伏」で簡単に説明しています。

他にも、湿気を取り除くためにハト麦を使ったり、お腹を温めて水分の代謝を高めるために、ショウガを使ってみることも大事ですよ。秋のためにね。

絵は湿邪にやられたの図です。 
湿邪に負けたくないあなたは、漢方をどうぞ。

2017年7月11日火曜日

第6回東文健康サロン 中医によるセルフケア~頭痛~

中医の知識をマナんで、セルフケアをデキるようになりませんか?
今回のテーマは頭痛です。

漢方・おきゅう・あんまなどの知識から、頭痛のセルフケアをみんなでマナんでデキるようにします。

日時:7月22日(土)16:00~17:30
場所:東文中醫クリニック・新橋内にて
参加費用:1,000円
講師:田口 眞寿美 院長   
   伊藤 岳 副院長 中医師
   劉 栄 先生 中医師

おきゅうも使うので、ニオイが付く可能性がありますので、ご了承ください。

お申し込みは当院受付までお電話ください。 03-6268-8582

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2017年7月10日月曜日

お灸の話3

お灸の効用と実際

灸には体に直接据えるもの、生姜や何かしらを間に挟む間接的な灸などがある。その効果は艾葉とほぼ同様であり、補うことに重点を置くとされる。ただし、著しく脱水の激しい人や月経の最中や月経後すぐ、妊婦さんには向かない。熱性がある事から、水分が奪われる状態や本来ならば固定すべきである妊娠時に気を動かすことは堕胎に繋がるとされているからだ。なので、妊婦さんの場合は安定期にお灸を始める事をお勧めする。また、足の小指に灸をすえることで、逆子が治ることもよく知られている。


また、「Moxafrica(モクサアフリカ)」というアフリカの結核患者に対し、お灸を使い治療をするチャリティー団体がある。モクサアフリカの資料によると、お灸を使うことで免疫系細胞が増加し、感染力が低下することを示唆したデータもある。アフリカでの結核治療は日本の医師・原志免太郎氏の論文を基に行われて、原氏自身も毎日、足三里に灸をすることで108歳の長寿であった。足三里と言えば、松尾芭蕉も奥の細道における旅の出先で灸をすえた場所でもある。


お灸の話2


モグサの品質

上の写真は、「棒灸」と呼ばれる種類の灸だが、その断面を見ても違いは明らか。黄金色をする上質な加工を経たものと、黒いボサボサがあり雑物が混ざる等級の低いもの。実際の点火でも前者は優しく心が落ち着く香りがあり灰が落ちにくく、後者は焼き焦げた中にモグサの焼ける匂いがあり、灰が前者と比べ散りやすい。等級により、直接肌にすえるもの間接的に使うものなど用途が変わる。

ヨモギがモグサになるまで

せんねん灸のセネファさん主催の、セルフケアサポーター講習を受けた。鍼灸師が大衆の方々にどのようにお灸と触れてもらい、セルフケアがいかに大事かを伝える教室を開催するための内容である。その一環として、実際に銀座にあるせんねん灸で行われている教室を体験することが出来た。




教室では実際に、ヨモギからモグサへの加工を体験が出来る。乾燥したヨモギをホットプレートで温め加熱加工をし、すりこぎと鉢を使い、網などで雑物を取り除きながらフワフワになるまで擦ると言う加工を辿る。
実は、専門学校時代にもモグサを作る体験型授業はあった。然し乍ら、その加工の際に雑物の粉塵被害に遭い、数日の間は咳が止まらなかった事は皆さんの想像に難く無いと思う。
その作業を知っている為に、説明をしながらすり鉢をするせんねん灸の社員の皆さんにはこうべを垂れるしかなかった。





せんねん灸さんでは、新潟にある工場で上記の加工を行なっている。なお、ホットプレートやすり鉢は使わない。スリコギ・すり鉢の代わりに、それぞれ目の細かさが異なる70センチほどの石臼が3台稼働しているとのこと。ついでに、火力乾燥・粉砕・臼仕込みという作業は、日本でしか行われていないので、日本のモグサは雑物が少なくとてもきれいに仕上がる。

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お灸の話1

ここで問題、この2種類の生薬は何でしょうか?

左はヤクモソウ(益母草)、右はガイヨウ(艾葉)。両方とも血に働く生薬である。
艾葉とはヨモギであり、最近ではめっきり出番が少なく和菓子屋やパン屋でヨモギ餅やヨモギパンなどの形で見かけるくらいである。艾葉が加工を経ることで、お灸で使われるモグサとなる。今回はヨモギ・モグサにまつわるお話をしよう。

ヨモギ・モグサの薬効

ヨモギは6月〜7月に採集される。『名医別録』で初見としており、中医生薬学では温経止痛、散寒調経、安胎を効用としている。訳して言えば、体を温めて冷えを取り痛みを抑えて、月経を調整し、妊娠時の胎児を安定させること。『名医別録』では「百病に灸する。煎じて下痢・吐血・陰部の出来物、婦人の不正出血、陰気を整える、肌の代謝の向上、風邪の予防、不妊」、「生は冷やし、熟せば温める。血便・鼻血・膿血痢は煎じたり、散薬にする。」とある。つまりは、血や婦人科に関する疾患では多く使われる生薬である。



科学的な効果の由来は、チネオールにある。葉の裏にある腺毛に精油成分であるチネオールがあり、そのチネオールにより温熱の効果が期待出来るとされている。

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もうすぐ三伏

中国の養生「三伏」の考え

さて、中医では「冬病夏治」という言葉があり、冬の病は夏に治すと言う意味である。また、「三伏」と言う言葉がある。これは、夏至・小暑・立秋以降の「庚の日」を基準として、夏の盛んになった熱を秋に向けて抑えさせる時期である。一般的には夏至から3回目の庚の日を「初伏」。4回目を「中伏」、立秋後の最初の庚の日を「末伏」としている。
上記のように夏至・小暑・立秋の説があるが、何れにせよ夏至以降を基準と考えている。夏至は名の通り「夏の至り(極み)」であり、夏至以降は体内の陽気はお腹を暖めるため下降していく。

2017
初伏 712
中伏 722日(大暑)
末伏 811

これらの日を目処に、背中や胸にお灸などをする三伏灸や白芥子・細辛・甘遂・延胡索などを使った三伏貼などを使い、背中や胸を温めることで秋の涼やかな気が、一気に体に入らないようにする。秋口や冬に喘息や咳の出やすい人は有効である。

私見三伏

三伏は夏の盛の時期で毛穴が開き汗がでて陽気が行き渡る。その状態を高め陽気を補う事で正気(免疫力)を高めて臓腑の機能を調整すると考えられている。
いまいち納得いく様ないかないような説明である。

三伏とはこう考える。
夏至は夏の盛りの頂点であり、その気は落ち着いて涼しくなっていく。
自然界では大気圧が疎から密へと向かう。気圧は密であれば寒く、疎であれば暖かく、冷えたエアコンのついた部屋の窓を開ければ熱風が入り、暖房の効いた部屋には冷たい風が吹き込む。これは密の気圧が疎へと向かう為に発生する。気圧が等圧になろうとする為、風が起きる。
人は小宇宙であるとする整体観念を持つ中医に於いては、当然然るべきして自然の法則に従う事になる。

つまりは、秋にかけて外気が涼しくなるが、体内は十分に熱が残る。その為に冷涼な外気が体内へと流れ込むと、多くの疾患を生む事になる。三伏では、温める事で体内が急激に冷えることを緩和させる事で、病気の予防に詰めていたのではないかと考えられる。


この時期は、暑くとも秋へと向かう過渡期でもあるので、秋冬の養生をいまのうちから始めようではありませんか!

2017年6月16日金曜日

診察予約に関して

6月より予約優先になりました


これまで、鍼灸や煎じ薬以外の方は特に予約なしで受付していましたが、特に昼休み前後や夜にお待たせすることが多くなりました。
そのため、6月より全ての患者さんを対象に予約制にいたしました

鍼灸、煎じ薬、保険診療のいずれも予約制です。
予約のない方も診察しておりますが、待ち時間が長くなる可能性があります。

お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

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2017年6月5日月曜日

その場で煎じ薬を

外来で煎じた漢方薬を飲んでみませんか




《東中華草~とうちゅうかそう~》
お腹が冷えて下している
ぞくぞくして風邪を引いたみたい
喉が痛くて熱がでてきた

外来で30分ほどお待ちいただいて、テーラーメイドの煎じ薬を一杯おつくりします。
その場で飲んで、効果を実感してください。
一杯およそ、350円平均です。
お待ちいただいている間、漢方カイロや遠赤外線治療を受けることもできます。

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2017年6月1日木曜日

東文健康サロン6月のご案内

東文健康サロン6月は「お灸」


6月は《家庭でできるお灸とツボ押し》を学びます。

開催日時:6月24日(土曜)16:00~17:30
開催場所:東文中醫クリニック・新橋
参加費:1,000円(当日お支払いください)

定員は残り8名です。
当クリニックへお申し込みください。
03-6268-8582
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徐先生外来のお知らせ

6月の徐先生カウンセリング


今回は2日間のみ、臨時開催となります。

6月22日(金)
10:00~13:00 15:00~18:30(受付時間)
ご予約の際、ご確認ください。

24日(土)のカウンセリングは徐先生のご都合で中止になります。ご了承ください。

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2017年5月11日木曜日

京都紀行と中医

先日のG.Wを使い、京都に行ってきました。特に、川床や水占がある貴船神社をメインに出掛けましたら、中医を感じてしまいました。
中医の聖典「黄帝内経(こうていだいけい)」では、水は方向は北、季節は冬、五臓は腎に属するとされています。平安京の北起点は船岡山と言われていますが、正に北の象徴と言えるのは鞍馬山周辺の貴船神社ではと思うくらいでした。貴船神社は、敷地内に3つの宮が存在します。その内の本宮と奥宮には水を司る神様がいます。その2つの宮は意味合いが異なり、本宮は降雨の神様、奥宮は止雨の神様です。2人の神様がいるので雨がコントロールされているわけです。
体の腎は、現代医学の「腎臓」とは機能が異なります。両親の先天的な気を頂戴して、体の成長やや生殖を機能させ、水の調節をします。
また、腎には陰陽があり「腎陽」や「腎陰」、「真火」や「真水」などと呼ばれます。体の状態によっては、トイレが近くなったり、全く行かなくなったりといった事は、「腎」と関わる事だったりします。「腎」もまた水をコントロールするわけです。
雨は降り過ぎてもダメですし、降らなくてもダメなので、調整つする2つの神様がいたのかもしれませんね。もう1つ中国の言葉で「水は能く船を浮かし、亦能く船を覆す。」とあり、水をコントロールしないとならないという事で、「船」の字を神社に当てたのかもしれませんね。ついでに「貴布禰」とも字を当てます。

神社の陰陽の間に「結社」があります。恋愛を結ぶスポットとして有名らしいですが、私と結びつけてくれるものに「葛の花」がありました。こちらは、二日酔いに使う生薬です。北京で中医の仕事をしている時も、二日酔いに飲んでたのを思い出し、中医と結ばれている事を、深く感じました。(むしろ繋がっているのはお酒ではなかろうか・・・)
葛花解酲湯という処方もあります。


余談ではありますが、「晴明神社」にも足を運びました。単純に中医も安倍晴明も陰陽と関わりが深いという事で参拝しました。
(副院長 伊藤)


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2017年5月9日火曜日

カッサプレートと薬膳スープ


香港で《カッサプレート》と《薬膳スープの素》を買ってきました。
波のような形をしたプレートは、茶色がヒツジの角、赤っぽいのはメノウです。
四角い板は水牛の角。
黒いのも水牛の角で、棒状のものはツボ押し用、へら状の部分は顔のマッサージに使います。
健康サロンでカッサを学んで以来、クリニックのスタッフもカッサに興味をもって《マイカッサ》でしゅっしゅっとやってます。


中国の南のほう、広東省や香港では漢方薬と肉を煮込んだスープがおふくろの味です。
スープ用保温ポットも日常使われていて、映画でも風邪を引いた人にスープを差し入れるシーンがあったりします。
定食屋の日替わりスープも漢方薬と肉を煮込んだものがほとんどです。
このスープの素、薬として飲む場合はどんぶり2杯の水で半分くらいまで煎じて飲みますが、肉などの具を入れて健康スープとして飲むことも多いようです。
(院長田口)

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徐先生外来のお知らせ

5月の徐先生カウンセリング

今回は1日のみ、臨時開催となります。
5月26日金曜日 
10:00~13:30 15:00~18:30
ご予約の際、ご確認ください。


金曜担当の中医師変更のお知らせ

5月より毎週金曜日は伊藤先生お休みになり、劉先生が担当します。
ご予約の際、ご確認ください。
カッサや美容鍼も、ぜひ金曜の劉先生をご指名ください!

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2017年4月25日火曜日

東文健康サロン5月のご案内

東文健康サロン5月は「八段錦」


冬の美容と健康」「北京の中医師指導による女性のための妊活体操」「カッサ基本編」とこれまで数回開催してきた東文健康サロンですが、5月は中国伝統の気功健康法「八段錦」を学びます。

開催日時:5月20日(土曜)16:00~17:30
開催場所:東文中醫クリニック・新橋
参加費:1,000円(当日お支払いください)

定員は6名です。
当クリニックへお申し込みください。
03-6268-8582
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診療日時のお知らせ

GWの診療日時のお知らせ

カレンダー通りの診察日になります。
4月29日、30日  休診
5月1日、2日    通常診療
5月3日、4日、5日 休診
5月6日 通常診療(10:00~14:30)

伊藤先生の診療日変更のお知らせ

5月より毎週金曜日は伊藤先生お休みになります。
ご予約の際、ご確認ください。

劉先生の診療日変更のお知らせ

5月より毎週金曜日の鍼灸治療は午前午後とも劉先生が担当します。
ご予約の際、ご確認ください。
カッサや美容鍼もぜひ金曜日の劉先生をご指名ください!

徐文波先生の診療日のお知らせ

当院中医アドバイザー徐先生の4月の相談日は終了しました。
次回は5月29日(月)から再開予定です。
予約希望の方はご案内をお待ちください。
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漢方エキス剤の飲み方

漢方エキス剤の飲み方


食前や食間っていつ?飲み忘れてご飯食べちゃったらどうすればいいの?
漢方薬の飲み方に戸惑っている方が多いと思います。

1.ベストは空腹時
胃の中が酸性になっているほうが漢方薬の吸収が良いので、お腹がすいているときに飲むのがおすすめです。
食べる直前に飲むのではなく、食前なら30分以上前。
また、「食間」というのは食後2時間ほど経って空腹になっている時のことです。
食事の支度を始める前に飲むのもよいでしょう。
2.飲み忘れたら食後でも
食事に合わせた服薬指導になっているのは、飲み忘れ予防のためです。
そのため、忘れたときは食事の直前や食後でもかまいません。
「ごはんたべちゃったから薬飲めない~」と飲まない選択をするよりは食後でも飲みましょう。
3.それでも飲み忘れたら、思い出したときに飲みましょ
受診時、まだ薬残っているんです~という方がいます。
飲まなければ効果もありません。思い出した時が服用時。
自分の日常に合わせて忘れず服用しましょう。

みなさん、お花見はいかがでしたか?
この時期、桜と一緒に黄色い花が咲く灌木を見た方もいると思います。
画像は連翹(レンギョウ)。
都内の公園や河川沿いで見つけました。
連翹の果実部分には清熱解毒作用があり、湿疹や悪寒を伴わない発熱に処方されます。
漢方エキス剤ではにきびやアトピー性皮膚炎の方剤に配合されています。
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2017年1月16日月曜日



院長の老師、徐文兵先生は当院アドバイザー徐文波先生のお兄さんです。
お正月を日本で過ごされ、帰国前に遊びにいらっしゃいました。

中医健康相談今後のスケジュール

中国では1月28日から春節(旧正月)です。
当院の関連病院から多くの中医師が来日し、徐先生の健康相談は1月下旬から2月中旬までお休みになります。
2月4日には中国の諸先生方による中医健康相談や女性のための体操教室も開催予定です。
詳細は電話でお問い合わせください。

劉栄先生の診療が始まります

金曜午後に、中医師・鍼灸師の劉栄先生の診療を行います。
中医健康相談の他、鍼灸治療も行っています。
詳細はホームページをご覧ください。

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2017年1月6日金曜日


あけましておめでとうございます。
フクロウと当院院長が鳥年のご挨拶を申し上げます。
撮影は「フクロウのみせ」というフクロウカフェにて。
小さなミミズクからメンフクロウ、大きなフクロウまでたくさんのフクロウと触れ合うことができます。


徐先生の出勤日に関して

当院アドバイザーの徐文波先生は金曜お休みになります。

徐先生の中医相談を受けたい方は 月・火・木・土に予約をお取りくださるようお願いいたします。

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